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使用構築や単体考察を落とします

図太いHDドヒドイデの強み

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目次

 

前置き

 こんにちは。ぼんばーです。私はS9以来ヤミヌケを愛用していますが、その際にヤミヌケを選出する場合でも、受け回し選出をする場合でも、核になるのが今回取り上げる図太いHDベースのドヒドイデです。ドヒドイデはゲッコウガやミミッキュに安定するという大きな強みがありますが、その火力の低さが仇となって使いづらいと感じる人も多いかと思います。そこで、私の思うドヒドイデの強みをできるだけ噛み砕いて解説し、少しでもドヒドイデの強みの“言語化し辛い部分”を伝えられたらと思います。

 

 

前提とする調整と技構成

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持ち物:黒いヘドロ

調整:図太い H252 B76 D180

 B→↑2特化メガバシャーモの雷パンチ確定耐え

 D→余り。主にゲッコウガやルカリオ、電気やドランガルド意識

技構成:熱湯 黒い霧 トーチカ 自己再生

 

 このドヒドイデを前提として考察していきたいと思います。最低限の物理耐久を確保して余りを特防に振ることで、トーチカや裏の面子込みで広い範囲を相手取れるのが特徴です。当然、技構成や調整次第ではこのドヒドイデと同じ動きはできなくなりますが、応用できる部分も多々あると思われますし、「こんな思考でドヒドイデを運用してる人もいるんだな」と読み物感覚で読んでいただき、自らの思考や理解を深めるきっかけとなれば幸いです。

 

ドヒドイデの強み

 箇条書きで図太いHDベースのドヒドイデの強みを述べると

1,ミミッキュ、バシャーモなどの物理ATの耐性受け

2,ゲッコウガ、ウルガモスなどの特殊ATの耐性受け

3,ボーマンダ、フェローチェなどの両刀ATの耐性、数値受け

4,裏を絡めたギルガルド、ヒードランやテッカグヤ、ナットレイへの誤魔化し

5,再生力サイクルの形成要員

6,リザードンに対する誤魔化し

7,再生力やトーチカによる勝ち筋の形成しやすさ

8,誤魔化せる範囲の広さ

 が挙げられます。トップメタであり受けづらいゲッコウガとミミッキュに高い水準で安定することが1番の強みで、裏を絡めることで広い範囲をカバーし、立ち回りに安定感を持たせることもできます。どのようにドヒドイデでカバーするのかや、この調整の強みなどは言語化しないと分かりにくい部分が多いので各項目を順に解説していきます。

 

1,ミミッキュ、バシャーモなどの物理ATの耐性受け

 図太いで最低限のBを確保しているので、HB特化で見られる物理の相手もある程度こなせます。ただ、剣舞ゴーストZミミッキュや剣舞雷パンチバシャーモの攻撃は、1発耐えますが回復が追いつかないので、トーチカや再生力などを絡めて上手く誤魔化すことが重要です。

 

2,ゲッコウガ、ウルガモスなどの特殊ATの耐性受け

 特防に努力値を割いているので、特殊相手が通常のHBベースより安定します。具体的にはメガルカリオの↑2気合い玉+気合い玉を黒いヘドロ込みで2連最高乱数以外耐えることができます。また、トーチカを絡めることで従来のHBでは厳しかったエアスラ持ちメガリザードンYなどを安定して見ることもできるようになります。

 

3,ボーマンダ、フェローチェなどの両刀ATの耐性受け

 BDともに低火力相手を数値受けできる程度に確保しているので、受けループを崩してくる両刀ATをある程度数値受けできるようになります。また、ボーマンダの捨て身タックルは2発受かりませんが、トーチカで毒を入れて裏と交代することで、ヘドロや再生力で回復して対応することができます。

 

4,裏を絡めたギルガルド、ヒードランやテッカグヤ、ナットレイへの誤魔化し

 毒持ちのギルガルドやヒードランをラッキーなどと合わせることで、安定して見ることができます。また、テッカグヤやナットレイなどの宿り木持ちに熱湯で火傷を入れたり、PPを枯らしたりすることができます。

 

5,再生力サイクルの形成要員

 これは4に近い内容ですが、ヤドランやモロバレルなどの再生力と合わせることで無限サイクルを形成できるので、呪いミミッキュなどのPPを安定して枯らすことができます。

 

6,リザードンに対する誤魔化し

 ドヒドイデは両リザから一撃で倒されることがないので、黒い霧を連打することで安定して流すことができます。また、Xの逆鱗を誘発してトーチカで毒を入れる、YをトーチカD振りで安定して見るなどと、このドヒドイデは他の型以上にリザードンへの対応力に長けています

 

7,再生力やトーチカによる勝ち筋の形成しやすさ

 言語化しにくい部分ですが、他の耐久ポケモンとの大きな違いです。ドヒドイデは熱湯火傷のワンチャンを狙ったり、再生力を利用して役割遂行後にももう一仕事させたり、2連トーチカで強引な勝ち筋を形成したりと勝ち筋を形成することに長けています。ドヒドイデは鈍足低火力で運負けを生みやすいという認識が強いかと思われますが、それ以上の粘り強さがあり、一度の怯みや急所などが比較的負けに直結しにくい、いわば負けにくい要素が強いポケモンでもあります

 

8,誤魔化せる範囲の広さ

 個人的に1番ドヒドイデの優秀だと思うポイントです。これまで挙げたものだけでも、物理特殊両刀全てへの耐性受け、低火力相手の数値受け、リザードンの誤魔化し、再生力やトーチカによるPP枯らしや勝ち筋の形成しやすさとできる仕事が非常に多く、そのどれもが汎用性が高くてKP上位相手に刺さるため、選出に組み込みやすくて役割を持たせやすいです。また、このいずれも他の受けポケモンでは実現しにくく、仮にドヒドイデ以外にこの役割の何れかをを複数を持たせようとすると、どうしても汎用性の低いポケモンを採用せざるを得ないことが多いです。

 

終わりに

 物理受け、特殊受けとして役割を特化させたドヒドイデも安定感があり、技スペースが余る強みがありますが、この調整も対応範囲の広さと汎用性があり、ドヒドイデを軸に回す動きが取りやすくなる、とても魅力的な調整です。未だに使用者が少ないのが不思議でなりませんが、ドヒドイデは皆さんの想像以上にスペックが高いポケモンであり、クッションにとどまった役割では勿体ないと思います。この記事を読んでドヒドイデ自体の強さ及び、この調整の強さが伝わり、普段使用している調整を今一度見直すきっかけとなれば幸いです。